一章:一目惚れ ページ2
『えー…転校して来た、渋谷巴です。趣味はミュージカル、特技はサックス。なんもわからない状態ですけど、よろしくお願いしまーす』
緋色の髪がお辞儀をして揺れる
人懐こい笑顔が俺たちに向けられる
普通の、かっこいい男
女の子たちがヒソヒソと噂をしている
けど、俺は
俺だけは違った
心臓が
痛かったんだ
「ねえねえ巴君、前は何処に住んでたの?」
HRが終わり次第、彼の元に女の子たちが集まる
まあ、転校生にはお決まりの質問責め
しかも渋谷君は好青年だから、余計に女の子達が多い
『あー…っと、綾薙学園近くだよ』
あれ?綾薙学園って確か…
「綾薙…ってあの音楽学校か?」
俺の代わりに新が口を挟む
ちなみに、渋谷君は俺の隣の席
『そうそう。特にミュージカル学科が特殊的な学校だ。あんたらも聞いたことぐらいあんだろ?ミュージカル界のキング、月皇遥斗』
「あー、聞いたことあるかも」
「えっと、渋谷君はそこに通ってたの?」
『巴でいい。いや、友達が通ってんだ。気さくでいい奴なんだよ』
いつの間にか、女の子たちと渋谷…じゃなかった。巴君ではなく、俺と新と巴君が話をしていた
「へぇー…」
『そういえば、名前聞いてなかったよな?俺、グループとしてのあんたらを見たことあるだけで、個人の名前まで覚え切れてなくてな』
「まあ、グラビとプロセラ合わせると多いからな…俺は卯月新」
「俺は皐月葵だよ。よろしくね」
『新に葵な。よし、覚えた』
またにこりとあの笑顔で笑う
やっぱり俺、今日は変だ
なんでこんなに彼の笑顔を見ると胸が締め付けられるのか
(まさか、恋)
………………
いやいやいやありえない
俺は今まで普通にノーマルだったのに、いきなり男を好きになるなんてあり得るわけがない
(まさか、ね?)
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そーた(プロフ) - 更新待ってます、、、！！ (2018年8月8日 1時) (
レス) id: 7ad1fd7c76 (このIDを非表示/違反報告)
弥宙(プロフ) - 夢主の性別って…？ (2016年9月24日 12時) (レス) id: 4b6ca8da34 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 春月さんの作品が大好きです！私もツキウタ。書きたいなと思っています！これからも無理をしない程度に頑張ってください！ (2016年8月10日 12時) (レス) id: ab4dec5725 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月 | 作成日時：2016年8月9日 23時
