煌めく港町 ページ30
「ちょっと待て、私は妻と認めたわけでは…!!」
「ふっ、ははははっ、軍師に宮廷画家にダイラムの領主にゾット族の族長か…大忙しだなナルサス卿?」
『自分で蒔いた種だしねぇ…自業自得かな』
「旦那様、それにアルスラーン殿下、なにかお困りのことがあればすぐにお声がけください。我らゾット族、何処へだろうとすぐに駆けつけます」
「あぁ、よろしく頼む」
またこれで仲間が増えた
人望が人望を呼ぶのだろう
数分して丘を超えると見えるのは、空の色が映った青々とした海と、雲のように映える白い建物
これがギランの港町の特徴だ
『何度見ても、ここの眺めは綺麗だね』
「あぁ、パルスにはない美しさだ。是非とも絵を「『それはやめろ』」何故だ!!」
対してアルスラーンは初の海に目を輝かせていた
「あれが海…」
「殿下は海をご覧になるのは初めてでしたな」
「あぁ。話には聞いていたが、これほどのものとは…!」
『ふふっ、この旅は貴方の初めてが多い旅になりそうだね』
「あぁ、不謹慎ではあるが、楽しみだ。………パルスの王になるなどといいながら、私はこの国のことを何も知らぬのだな」
感動と不安
色々思う所はあるだろうが、進まなければ何も始まらない
「殿下、王とて人の子。一度に全てのことを見通すことなど出来ませぬ」
「そうですとも。知らぬことはこれから知って行けばいいのですよ」
「王の王たる資格は良き王たること。ただそれ一つです」
「良き王たること…か。行こう、ギランへ。そこから全てが始まる」
一から始めよう
仲間集めを
この9人で
ー・ー・ー
『賑やかだなぁ…交易が栄えてる証拠だね』
「お祭りみたいだねー」
「お、ルナちゃん!久しぶりだね!今日はどうしたんだい?」
「ルナちゃん元気そうだな!また顔を見せてくれて嬉しいよ」
「あ、ルナ!久しぶり!後でうちに寄って来てよ!」
『はいはい、また後でね』
街ゆく人に声をかけられる。ここには何度も来ていたから自然と顔見知りも出来る
「凄い、ペルール人気だね」
「こいつは老若男女問わずに仲良くなるからな。俺とは最初の頃仲良くしようとはしてくれなかったが」
『当たり前でしょう。いきなり人を連れてくなんて非常識にも程がある』
第一いつの話をしているんだか
皆が思い思いにギランを満喫している。ファランギースまでも、すぐにお酒に手を出したぐらいだ
一応、ギーヴは一発沈めておいた
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夜兎 蓮(プロフ) - 更新されるのを待ってました!!!!ぺルールかっこかわいいです!!!!!! (2017年5月5日 13時) (レス) id: 594b9a598c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 春月さん» 更新待ってました! (2017年3月18日 16時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - またまたお邪魔します!更新されたのがわかったので飛んできました!やっぱりギーヴファンにはたまらないです(笑)更新頑張ってください! (2016年12月12日 18時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 一番最初から読ませていただいてます!この作品大好きです!更新を待ってます! (2016年12月6日 15時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘 - 最初から読んでますがやっぱり最高です!これからも頑張ってください!更新されたらすぐ読みます!! (2016年11月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 23a2bb1a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春月 | 作成日時:2016年7月5日 12時