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反発 ページ21

アルスラーンはそうはいいながらも、愕然として動けなくなってしまっていた
それを知っていても、国王は畳み掛けるように出ていけと言うのだ
親とはなんなのだろうか

『国王、悪いが私はアルスラーンに付くぞ』

ナルサスが言おうとしていた言葉を、私が先に言う
だが、国王も戦ばかりするだけあるのだろう。ナルサスの頭の良さは買っているようだ

「ダリューンとナルサス、ペルールの三名は我が陣営に残れ。アルスラーンに同行することは認めぬ」

『…おふざけが過ぎるぞ。アンドラゴラス』

流石に、我慢がならない
こんな男に誰が膝など付くものか

「ペルール卿!やめないか!」

『私はアルスラーンに付く。お前が何を言おうが知ったことではないのだよ』

「我が命令に背くのは大罪であるぞ!!」

『それは、国王の臣下である場合だろう?すまないが私は、あの狐王妃に追放令を出されているのだ。命令を聞く義理などないのだよ』

アルスラーンが止めようが、私は彼についていく
だって私は

『私の主は、アルスラーンただ一人だ!!敵の罠に溺れた王の命令など聞くものか!!』

「貴様…!!」

国王の怒りが募っているのはわかっている。だがそれはこっちも同じだ
気分が悪くなって、私は早々に広間を出た

(あぁ嫌だ。だから暴君は嫌いなんだ)



ー・ー・ー


ルナが出て行った後、その場で解散となり国王も兵数名と共に出て行った
俺は影から見物させてもらっていたが、正直、ルナの首が飛ぶのではと心配で仕方がなかった

「やるとは思っていたが…やり過ぎだろう」

「しかし初耳だな…追放令を出されていたとは…」

ナルサスとダリューンは呆れながら、ルナが出て行った方向を見る
そういえば、あの嘘つき王妃から出ていけと言われていたな
二人の口ぶりから、こういうことは今に始まったことじゃないらしい

「主はアルスラーンただ一人…か。確かに俺も国王に忠誠を誓った覚えはないな」

こんな場所を抜けて、殿下とルナと共に旅をするのも悪くはない

だが、ダリューンとナルサスがこのまま黙っているわけがないだろう
その機会までは、動かない方が得策だ

(とりあえずルナを探すか)

あれだけ吼えて、体に負担をかけていないか心配だ

二人の未来は→←王の帰還



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設定タグ:アルスラーン戦記 , ギーヴ   
作品ジャンル:アニメ
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夜兎 蓮(プロフ) - 更新されるのを待ってました!!!!ぺルールかっこかわいいです!!!!!! (2017年5月5日 13時) (レス) id: 594b9a598c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 春月さん» 更新待ってました! (2017年3月18日 16時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - またまたお邪魔します!更新されたのがわかったので飛んできました!やっぱりギーヴファンにはたまらないです(笑)更新頑張ってください! (2016年12月12日 18時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 一番最初から読ませていただいてます!この作品大好きです!更新を待ってます! (2016年12月6日 15時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘 - 最初から読んでますがやっぱり最高です!これからも頑張ってください!更新されたらすぐ読みます!! (2016年11月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 23a2bb1a46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春月 | 作成日時:2016年7月5日 12時

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