検索窓
今日:4 hit、昨日:24 hit、合計:207,116 hit

次なる場所は ページ16

朝方、私とギーヴは朝食を取りながらどうするかの相談をする
今や宝剣は聖騎士団の手の中だ
彼らを闇雲に探しても時間の浪費になってしまう

『となると、妥当なのが…』

「一つだけに絞られるな」


帰ろう


我が主 アルスラーンの元へ



『情報収集をした結果、アルスラーンはペシャワールへと引き返したらしい』

「引き返した?」

『トゥラーンが攻め入ったみたいで、その応援に』

あれから暫く、村の人々に話を聞いて回った所、アルスラーンは現在ペシャワールに戻っているらしいとのことだ
手薄状態の本陣が落とされては元も子もないのは確かであるし、優しいアルスラーンは仲間を見捨てることなど出来やしない
彼にはどれだけの不幸が振りまかれているのか、計り知れない

「成る程な…では、ペシャワールに戻ればいいか…デマヴァント山からペシャワール城塞はそこまで遠くはないからな」

『何かあってからでは遅い。今すぐにでも此処を出ないと…』

「まあそう急くな。焦りは禁物だろう」

ギーヴは立ち上がった私の肩に手をおき、もう一度座らせる

『別に焦ってるわけじゃない…けど、そうだね。少し落ち着かないと』

「お前はたまに周りを見ないからな。それに、もう日が暮れる。朝方になってから出るとしよう」

『……ありがとう、ギーヴ』

ギーヴの方を向けば、彼は笑ってくれた

「婚約者を気遣うのは当然だろう」

『っ…』

不意打ちの婚約者の文字にドッと心臓が跳ねる
あぁ、慣れたと思っていたのに

「顔が赤いぞ」

『…気のせい、だよ』

「見え透いた嘘をつくな。頬が熱いぞ」

ぺた、とギーヴの手が頬に添えられる

『……だって、実感が…なくて』

「それは俺もだが?嫁が出来たなんて昔の俺が聞いたら驚愕するだろう」

『…嫁、って…』

「アルフリードの言葉を借りれば、妻。か?」

『ちょ、まって…!』

「ん」

ギーヴの口を慌てて塞ぐ

『も、もう、やめてってば…!ほら、早く寝るよ…!』

「仕方が無い…奥方をからかうのは寝台に入ってからだな」

『ギーヴ…!!』

こんな他愛ない会話も、後もう少しで出来なくなるのかもしれない
じゃあ、少しは甘えてみようかな

ーー
イチャついてばっか…笑

帰還→←特効薬は愛



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
294人がお気に入り
設定タグ:アルスラーン戦記 , ギーヴ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夜兎 蓮(プロフ) - 更新されるのを待ってました!!!!ぺルールかっこかわいいです!!!!!! (2017年5月5日 13時) (レス) id: 594b9a598c (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶桜 - 春月さん» 更新待ってました! (2017年3月18日 16時) (レス) id: 43ee0b77f2 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - またまたお邪魔します!更新されたのがわかったので飛んできました!やっぱりギーヴファンにはたまらないです(笑)更新頑張ってください! (2016年12月12日 18時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 一番最初から読ませていただいてます!この作品大好きです!更新を待ってます! (2016年12月6日 15時) (レス) id: 1eec9432d8 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘 - 最初から読んでますがやっぱり最高です!これからも頑張ってください!更新されたらすぐ読みます!! (2016年11月15日 20時) (携帯から) (レス) id: 23a2bb1a46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:春月 | 作成日時:2016年7月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。