僕から、この気持ちを。【Short story】 (ページ7)

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｢(なんだったんだろう…あの、手話)｣

あれから1つの気がかりだけが残り、時間はかなり過ぎてしまった。

そろそろ、解決したい。

｢あ、そういえば｣

来年のコンサート、海外に行くためにパスポートの確認したら更新しておいた方が良さそうな時期みたいで、区役所に行かなければいけなくて。
平日のオフ。区役所も開いてるし、さっさとやっちゃおう。

パスポート更新のために区役所に向かい、無事に手続きが終わった。

｢よし、少し買い物して帰るか｣

扉を開けるその右手前に。
都庁や区役所からの案内用紙に目が行った。

｢(手話の講習会とかあるんかな…前もってケータイで調べときゃ良かった)｣

住んでいる場所もあって、案内用紙は多くて。
対象年齢や、性別ごとに分かれている。
子ども、高齢者、男性、女性…
障がい者向けの中に、1つ。

｢見つけた｣