ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ10)

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#9◇ 連絡先を交換！ページ10

おせちもみんな食べ終わり、テーブル席に座ったままみんなで談笑中。

真面目な話やプライベートの話など、たくさん話してると、井ノ原くんから｢そうだ、｣と顔を向けてきた。

井ノ原｢ね、Aちゃんってケータイ、持ってる？｣

『えっ、あ、持ってます、けど』

井ノ原｢連絡先、交換しない？｣

連絡先…………か。

いや、待て。

落ち着くために、自分のケータイを開いた。

電話帳から、アドレス一覧を見ると、
家族、メンバー、マネージャーの14人しかいない。

……よくできた少ない電話帳だよ。

井ノ原｢ね、いい？｣

『ま……待ってて、ください。ちょっと、メンバーに聞いてきます』

椅子から降り、メンバーのいるテーブルを見渡す。

……こういう時、誰に言った方がいいんだろう。
とりあえず………翔くん、かなぁ。

翔くんのいるテーブル席に向かうと、向かいに座っていたV6の坂本さんが｢あれ、Aちゃん｣と声を出した。
それに気づいた翔くんが、振り返って。

櫻｢あれ、Aどうした｣

『井ノ原くんがね、連絡先交換したいって言ってきたんだけど』

櫻｢お、うん｣

『お母さんたちいないし、誰に話せばいいかなって、で、翔くんに』

櫻｢お、俺？｣

来てほしい、とせがんで、自分のテーブル席へ。