#45 ページ46
見えないモノに阻まれて。
気づけなかった。
いや、気づこうともしなかったのだろうか。
松｢……どうするよ｣
静寂になっていた個室に、ただ一言。
どうすれば、いいのだろう。
二｢……みんなで、守ってく？｣
相｢みんなで？｣
二｢みんなで。でも、俺たちだけじゃなくて、先輩、後輩、…時にはJrにも。
俺らが力不足ってわけじゃないけど、年が近ければ、きっと安心じゃないのかな｣
櫻｢それって、あの時のか？｣
二｢あぁ、……熱出した時の？笑｣
相｢なに、そんなことがあったの？｣
櫻｢すぐに治ってたし、知恵熱だったかな？…少し体調燻ってた時に、Jrに言ってたなぁって｣【��-32話】
時間がかかるかもしれない。
でも、うまくいける。
俺らなら。
大｢社長にとってもきっと、最後じゃん、Aの存在って、孫娘みたいな存在だし｣
相｢ありもしないことをやってきたけどな笑｣
松｢それでいいんじゃね？あの人のワガママって意外と可愛いじゃん笑｣
せっかくだし、そのワガママに付き合っちゃおうよ、なんてね。
俺たちも、俺たちだけではこの芸能界では生きられない。
ファンがいてこそ、俺らが成り立って。
守ってくれる存在が少しでもいないと、この世界では生きられない。
まだまだ、Aは守っていかなきゃ。
俺らが守って、Aの感じる不安を取り除いてやらなきゃ。
家族なんだから。
大｢ファミリーだもんな｣
二｢ん？何が？｣
大｢FCってさ、普通“ファンクラブ”じゃん。
でも俺らは“ファミリークラブ”じゃん。家族じゃん｣
櫻｢確かに｣
大｢遅かったって思っちゃうけど、まだ、まだ時間はあるし｣
松｢だね｣
相｢よっしゃ、もっかい乾杯しよーぜ｣
櫻｢っしゃぁ、乾杯だ｣
｢｢｢｢｢カンパーーーーイ！！！！｣｣｣｣｣
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作者名：harutomo | 作成日時：2023年11月9日 8時
