ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ42)

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#41◇ 覚え方。ページ42

＜赤 side＞

｢We can make it!｣が発売されて。
その数日後には音楽番組。

その間も振り付けを確認したり、歌唱時間が変わったりするのでそのフォーメーション確認にもレッスンが入る。

『クルットン、上げ上げ、ウェーブ…
ターン、トン、Y』

二｢すげー覚え方ww｣

｢俺らの教え方がああなるんだよ｣

相｢最初クルトン言ってなかった？｣

｢だから俺らの覚え方に影響されてんだよww｣

傍から見たら何を言ってんだってツッコまれそう。
これはサビの一部のダンス。
擬音語やものに例えて覚えていく。

文字にした途端ワケワカメですねBy作者

｢(よく踊るし…早めに来て踊るとかどうかしてるよ…)｣

きっと成長したいのだろうが、俺がレッスン室に入ってきた時には既に音楽を流して自主練していたのがA。

『サビや翔くんのラップ部分でいっぱい踊るから、足さばきや腕の動かす方向などが分からなくなると嫌だ』と言っていたのはずっと前からそうだった。

しかも身長が低いことを理由に、どセンターで踊り、しかも振り付けが他のメンバーとも違うなんて、考えてもいなかったみたいで。

『シンメで踊りたい……』

櫻｢いや、そうなるよな｣

『潤くーん、ここの腕の動きってどーなるんやっけ、教えて〜』

松｢お、いいよ｣

少し離れたところにいた松本の方へ向かい、『翔くんのラップのとこなんだけど…最初』と確認を取っている。

松｢……トントンタッ、ダン、サー、そうそう｣

『千手(せんじゅ)、お礼、クロスで』

松｢おっけおっけ、いけてるよ｣

『よしよし』

なるほどな、と納得しながら振りを確認している。
音を流し、振り付けも確認して。

すげぇな、と声が漏れてしまうくらい。
一発で振りは吸収していたようだ。