ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ41)

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まだ小学生とはいえ、パフォーマンスをすれば年の離れたメンバーのパワーに追いつこうと必死でダンスをしているのをよく見ていて。

『もっと強く、カッコよく』と、コンサート前のレッスンでブツブツ呟きながらやっていたらしい、なんて噂もあって。

東山｢たまに、ビデオ見てるみたいだけどさ、俺らの｣

国分｢そうなんですか？｣

東山｢ただ見るだけ……その後そのビデオを借りるなんてことは無いみたいで、｣

国分｢なにか、その場で吸収してるんですかね…｣

中居｢本人にしか分からないやつって感じですかね｣

ふぅ、とひとつ、息を吐いた。

東山｢あの子は……きっと、俺らを抜いていく｣

中&国｢｢？｣｣

東山｢小さいから見えねぇとか、そんな言葉すらも跳ね返すような力を持って挑んでくるよ。
これから先、年上はともかく、同い年や年下の後輩がどんどん来るけど、そんなものには絶対に負けない。
たとえJrの人数分の1にいたとしても、『ここにいるんで見てください！』ってアピールするんじゃないかって｣

きっと、男の中にただ女の子という環境が、あの子が『絶対に強くなる』という意思を作らせてると思うと呟いた。

彼女に芽生えた｢強くなる｣という気持ち、
社長が目につけた｢強くなれる｣という気持ちが、相乗効果を発揮しているのかもしれない。

少し目線を逸らし、少し微笑んで。

東山｢ボーイッシュガールがとても似合う子だ。

彼女は｣