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#35 ページ36
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潤くんの歌い出しから始まり、
その次はA。
その後リーダーも合わせて、音楽が始まる。
顔を見合って、笑顔のAが見られる。
ご飯を頬張りながら、MVを見る。
相｢あんまり見なかったもんな、ダンスパフォーマンス、MVでさ｣
｢確かに｣
相｢前回もストーリー仕立てで、軽くは踊ったけど、こんなに尺取ってないじゃん｣
｢うん｣
相｢そう考えると良くなったよねぇ、｣
｢ダンスも上手くなったよな｣
相｢あれから？｣
｢うん……自信が持てたというか｣
他者評価なんて今までしたことないけど。
間近で見るから、Aの変化は結構あったものだ。
最初のコンサートの振りを初めて俺らの前で踊った時、とにかくぎこちなかったのは懐かしい話。
鏡を見て、振付師の踊りを見て。
すごい真顔で。
本番には間に合わせたのはさすが根性だと思ったけど、緊張感MAXの顔だったのは、今でも忘れられない。
｢あいつ振り起こししてなかったじゃん、少クラ出るって決まった時｣
相｢おん｣
｢リーダーと少し喧嘩した時、即興でダンスしてたじゃん｣
相｢聞いたね、そんな話｣
｢そう考えたら……きっと好きなんだよ、ダンスも。…好きだから、覚えるのも相当すごいんじゃねぇかな｣
相｢負けらんねぇよな｣
きっと体の成長とともに、パフォーマンスも成長するんだろう。
怒涛のスピードだったらどうしよう。
アイツのパフォーマンスが、俺らを超えたとしたら。
とんでもないことになるのかな。
相｢あ、そういえばさ｣
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作者名：harutomo | 作成日時：2023年11月9日 8時
