ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ30)

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まず着いたのは、球場。

普段足をつけることはない、滅多に見れないアングルからの東京ドームはとても大きい。

二｢Aはドーム来るの初めて？｣

『ううん、KinKi Kidsさんのコンサートで観客として来たことあるけど』

櫻｢こっからは初めてか｣

『初めて…！！』

櫻｢俺らも、ぶっちゃけ懐かしいよなぁ｣

『そっか、バックで』

二｢KinKiとV6兄さん…多分大野さんはSMAPもあると思う｣

『へーぇ……』

きっと、先輩の踊る姿、歌う姿を真後ろで見てきて、｢こんな風になりたい｣と夢見たのだろう。

時間は長かったとしても、きっと、これは夢が叶った瞬間なのかもしれない。

ぐるっとステージ、アリーナ席、スタンド席を見渡し、ドデカいスクリーンやステージに圧倒されて。

『そういえば、ステージ上がれるって聞いたけど』

二｢あ、そうなの？｣

『えっと………あ、いた。待ってて』

二｢おう｣

ここに来るまで一緒に話していたスタッフを探し、ステージに上がれるか再び聞いてみるとOKを貰って。

上手の方から傍に付いている階段でステージに上がる。

『……………スゴい』

相｢すごいね、この景色｣

『……うん』

左側に寄り添った相葉ちゃんと顔を見合せ、笑顔を見せた。

この景色、一生忘れないと心に誓った。