ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ19)

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｢KinKi兄さんのDVD見てたのは、そういうのも気になって？｣

『…すごいよ、後ろから、真正面から抱きつきに行くもん』

｢あの二人方は……そういうもんだ。慣れるといいよ｣

そういえば最近、光一くんは｢年明け一発目のキスが長瀬だぜおい｣と呟き、｢おーん、そうか｣と剛くんが反応し

剛くんは上書きのキスを右頬にしたそうな。

……そういうもん、か。

｢ま、そういうのがなくてもさ、信頼っての？あればいいんだよ｣

『気にしなくてもいい？』

｢そういうことかな｣

抱き合ったり、頭を撫でられたり。
自分からはしなくてもメンバーからされたらされるがままでいいのかも。
愛情表現は、人それぞれだし。

素材庫を後にし、レッスン室へ。

『……リーダーはアレだよね』

｢ん？｣

『ニノとスキンシップ取るの多いよね』

｢それが普通だよ｣

『そっか、』

エレベーターを降りて、レッスン室のフロアに着いて角を曲がると、噂をしていたリーダーと事務所の社員の野田さんとを見かけた。

『あれ、リーダー』

大｢あ、A｣

『なんか話してたの？……野田さんと』

｢……まぁ、ね｣

『あ、そう？』

自分にはこれで、いっか。