ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ14)

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振付師｢今日のレッスンは終わり、各自振り返っておくようにな｣

｢OKです｣｢了解｣

今日のレッスンも終わり。

さぁ帰るか、と相葉ちゃんの声がするけど、
Aにはやることがある。

相｢Aちゃん、帰んないの？｣

『やりたいことあって』

持ってきた紙袋の中から、ローラーシューズを出す。

何するんだ、と相葉ちゃんはじっと見てる。

『ローラーシューズなのだぁ！！！！』

ﾄﾄﾄｯと走り、つま先を上げる。
そのままシューッと、真っ直ぐに滑って、重心を左にかければ左に曲がって。

松｢なんか遊んでる｣

二｢流行りのアレ？｣

『少し流行りには遅いけど……』

櫻｢ぶつかんなよ？｣

『大丈夫！！』

滑って行った先には振付師。

なめらかに滑り、停止。

振付師｢お前という奴は｣

『初めて乗ってます』

振付師｢はじっ……｣

振付師｢初めてにしてそのクオリティ！？｣

ホントになんでもできるのな。

本格的なローラーシューズではないからその場で一回転なんてできないけど、勢いがあれば一直線は長い距離滑ることができる。

大｢……Aちゃん、これできる？｣

いつの間にか部屋にいなかったリーダー。

いつの間にか、その手にはAの足のサイズのローラーシューズを持って部屋の扉に立っていた。
本格的なやつだ。

大｢……やってみる？｣

『ちょー不安、だけど』

大｢俺できるから、教えるから｣

　

・

・

　

　
大｢うおわわわわわわわ｣
『うわっ！！！』

ドンガラガッシャン！！！

山積みの椅子に突っ込んだ。

うわぁ、と周りの振付師、メンバーが頭を抱えて。

『やめとこう、ソレは』