ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ12)

今日:17 hit、昨日:58 hit、合計:18,641 hit

#11 ページ12

・

部屋に戻ると、あ！と井ノ原くんの顔が見えた。
表情が豊かだから、すごく気になってるのがよく分かる。

『あの、井ノ原くん』

井ノ原｢お、戻ってきた｣

『連絡先、いいですよ』

井ノ原｢いいの！？｣

やった！と井ノ原くんはテンションが上がり。

……めっちゃ笑顔だけど。

連絡先受信から、携帯をお互い合わせ、無事に交換できた。

井ノ原｢いやぁ、嬉しいねぇ｣

『……ども』

櫻｢そういえばさ、お母さんには｣

『メンバー以外なら、5人くらい連絡先してもいいよって』

櫻｢そっか｣

『ちゃんと考えるんよっても言われた』

親や大人の言うことは、基本間違ってはないから。

容易く連絡先を教えるのはやめにした。

ぶっちゃけ、これくらいがいいと後で気づく。

連絡先の人数も、大人になってもほぼ変わらず、｢安泰すぎる｣と仲間の中で噂にされるほど。