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井ノ原｢おぉ、櫻井な、いいか？Aちゃんと連絡先交換しても｣
櫻｢いや、…僕が決断の権利持ってる感じですか？｣
井ノ原｢だってAちゃん迷ってるじゃん、…俺がさせたのは申し訳ないけどさ、連絡先交換、したいじゃん｣
櫻｢嫌でも井ノ原くん、Aと連絡先交換して何するんすか？相当年下だし…こいつ言うて小学生ですよ｣
｢いいじゃん｣と井ノ原君が言い、｢なんで俺が｣と翔くん。
あ、だったら今のうちに親に電話したほうがいっか、と部屋を出る。
櫻｢あれ、A｣
『お、お母さんに電話してくる』
櫻｢ふーん？了解。…いや、だから井ノ原くん…｣
まだやってる。
部屋を出て、ずっと身に着けていたショルダーバッグから携帯を取り出し、電話をかける。
『……あ、お母さん』
｢“お、楽しんでる？ご飯”｣
『あー、…うん、好きなやつ食べれてる』
｢“何食べたの”｣
『栗きんとんと、かまぼこ、だて巻き、こんぶ、田作り、だね』
｢“外でもそれなのね”｣
『いいじゃん、食べないよりはマシ』
親も心配してたらしい、おせちの話。
先輩から貰ったので苦い思いはしてないよと伝えた。
『ちがうよ、お母さんに聞きたいことあって』
｢“なに？”｣
『井ノ原…さんが連絡先交換したいって。…イノッチ、井ノ原くん』
｢“ぇ、いいなぁ、連絡先貰えるって”｣
『え、貰っていいの？』
｢“事務所の人でしょ？まぁメンバーさん以外なら、5人くらい？貰っていいよ”｣
『あ、いいの？』
｢“もう少し大人になったら自分で決めなね、ごめん、家電来ちゃったから切るわ”｣
『あ、うん。楽しんでくる』
｢“はーい”｣
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作者名：harutomo | 作成日時：2023年11月9日 8時
