ぼーいっしゅがーる。Ⅶ (ページ2)

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#1◇ 交流。ページ2

明けました。

2007年。1月1日。

『今年もよろしくお願いします』

デビュー組が集う事務所の大部屋。

昨日のカウコンが終わり、一度みんな家に帰ったり、そのまま事務所に待機してた人もいたみたいだけど、朝9時過ぎの招集にはみんな集まって、年明けの挨拶。

いろんな先輩、後輩に声をかけ、
去年と変わらずお年玉をいただいて。

今年もこの諭吉さんたちは母親の手元に行くな。なんて考えていると。

井ノ原｢すいませーん！！｣

マイク越しに聞こえる井ノ原くんの声。
みんなが声のする方に顔をやると、V6兄さん達が前に立っていた。

……あ、井ノ原くんってことは。

井ノ原｢あけましておめでとうございます。急で早速なんですけれども、今年はデビューされている皆さんで交流という名のお喋りタイムを交え、お昼ご飯はおせちをいただくことに、僕らV6から企画を持ってきました！｣

｢｢おぉ〜！！！｣｣

井ノ原｢今からアルファベットの次に名前を言いますので、呼ばれた方は前に来てください。カミセンと長野くん、坂本くんがご案内します。
まず、先にこの子だけ先に言わせてください、Aちゃん！！｣

『あ、はい！』

井ノ原｢AちゃんはAグループね、先に長野くん、案内したげて｣

長野｢はぁ〜い｣

前の方に進むと、長野くんが｢こっちだよ｣と手招きしている。

途切れ途切れに聞こえた、｢Aちゃん……言う……先……分かんなくなるみたい｣という言葉。
先に注目させて案内してくれたのはありがたいけどね、なんか申し訳ないなと感じてしまった。

そう。

このAグループという組み分け。
どうやらHグループまでの8グループ分けらしい。

去年の秋、｢企画してるから！｣と井ノ原くんがお願いしていたあの表のことだ。

自分が先にそのリストに気づいたものだったのか、あの時は誰もグループ分けのアルファベットを書いてなかったからな。

……誰が組み合わせなんだろう。