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赤い人と ページ3
『初めまして』
そう挨拶をしたのはかれこれ1年以上も前の事だ
大学に入って3年が経った頃
ただ何気ない日常を変わらず過ごしていたある日
何も無い道端で躓いた僕を
とある男性が助けてくれた
?｢あの…大丈夫?｣
声を掛けられふと顔を見上げると
心配そうに手を差し伸べてこちらを見る
隈の酷い七三の高身長イケメンの彼が居た
これが彼…
基、綺麗なスターリン、大天使と呼ばれる童帝
トントンとの出会いだった。
じっと見つめている訳にもいかないので
僕は差し出された手を握り返し
『大丈夫です、すみません』
と彼に伝え立ち上がった。
平均身長である僕から見ても
彼はかなり身長が高いようで
立ち上がっても見上げるような形で首を傾ける
手を貸してくれた彼に
『ありがとうございます』
と微笑みつつお礼を伝えると
?｢割と派手にコケたからビックリしてんけど、
怪我とかは無い?痛いところは?｣
とオカンか?と突っ込みたくなるほど心配の言葉を放った
『心配していただきありがとうございます。
ですが割と頑丈なので怪我も痛い所も特にありません!!』
元気に応えると｢そうか(笑)｣とこれまた何とも素敵な笑顔で返される
隈がなければ完璧だったのに…
なんて思うくらいには…
ここで僕はハッとして
何かお礼がしたいと言えば
｢そんなの気にせんでもええのに｣なんて言われてしまった
何も無いところでコケた奴に手を貸して心配までしてくれたのに気にするなとは…
お人好しすぎるのでは…
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作者名：春疾 | 作成日時：2020年7月4日 3時
