女の子になってもうた…２

日曜日 ページ44

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横山side



横「ヒナ、飲みに行かへんか？」


村「え？別にええけど？」


横「ただ、飲みに行きたいだけや」


村「わかった」



今日は俺が当番の日、やから飲みに誘った



“ただ、飲みたいだけ”



俺はあえてなにも言わない


ヒナもわかるはず…きっと…



村「準備できたで…？」


横「ほな、いこうか」



お酒を飲むので歩いて店までいく


ヒナの元カノからもらったらしい


綺麗な淡い紫色のスカートとヒールをはいて


慣れない手つきでメイクした顔を俺にむけて


笑顔で後ろをついてくる



横「なんで、そんな格好してるん？」


村「え？」


横「いつも、みんなとおるときはジーパンやんけ」


村「…なんでやろな…？ヨコやからかな？」


横「…っ…」



なんや、めっちゃかわええこと言うやん！


心臓がバクバクいってるっ…



村「あ、ついたで！」


横「お、おん」



俺は平然を装いながら


個室を案内してもらい飲みはじめた



村「…ぷはっ！久々に店で飲んだわ！」


横「え？そうなん？飲みに行かへんかったん？」


村「だって、この身体やぞ？」


横「あ…あぁ…」


村「…ヨコが飲みに誘うなんて…めずらしいなぁ…」


横「…まぁ、ええやん…飲みな」


村「ありがと」



もくもくと飲む俺とヒナ


なにも言わない、俺はなにも言わない


ただ一言だけ言うとしたら








横「なぁ、ヒナ…俺の前から消えないでな…」





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