知らぬ間に従者ができました。【三途春千夜】

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実はカップル割りと聞いた時の3人の心の中は…




春 (カップル割りってあれだよな…カップルで割引になるやつだよな…？A様の場合だと
この中の誰かを恋人役にでも普通にしそうだな、まあ俺はA様の従者だし？信頼度は
この中で1番高ぇはずだからまず間違いなく俺だろうな!!A様の為なら恋人役だって何だって
しますよ!!!何ならそのままホントに…いやこれはダメだ、欲を出すな俺…。)



続いて竜胆の方はというと…




竜 (今時色んな割引あるんだな…もしAが恋人役にするならやっぱりこの三途ってやつか…？
嫌でもワンチャン俺の可能性も無きにしも非ず、そうなったら俺は役が終わったあとほぼ確定で
ショートするけどな!!!!)




上記の2人はこのように自分がほぼ確定で選ばれる妄想をしているが、その一方で蘭は




蘭(カップル割りねぇ…まあ大方俺以外の2人は自分が選ばれた時の妄想してんだろーなぁ笑
まあ俺にされることは多分まず無えからここの2人どっちかの反応でも後でいじってやろー)




と、呑気に自分を選択肢から外していたがまさかの選択に蘭は珍しくかなり慌てていた。




『私達カップルなので…その割引使用させてください、ね？蘭”くん”』




蘭 「えっ…あ、ね…ね〜笑(待て待て嘘嘘嘘だろ？えっ、まさかの俺？予想外過ぎてマジで
焦りが隠せねぇ…というか他2人がすんごい睨んでんだけど？Aちゃん気づけー？しかも
腕組んで来るとは思わねえじゃん…ほんとに待って色々やばい、てかめっちゃ当たってる
唐突な蘭くん呼びとか狡すぎんだろー…。)




蘭は若干心の中でキャラ崩壊を起こしていた。




店「素敵なカップルですね!!ではカップル割を付けさせていただきます、
ご注文は以上でよろしいですか？」





春 「あ、えっと…俺コーヒーホットで…。」



竜 「俺も…同じので…。」



蘭 「俺もそれでお願い…します…。」



店 「ご注文は苺山盛り初恋の味パフェとココアのホット、コーヒーのホット3つで
よろしいでしょうか？」




『はい、大丈夫です。』




店 「かしこまりました！ではごゆっくりと！」





『割引使えるなんてラッキーだったな…蘭さんいきなり付き合わせてしまってすみませんでした、
ありがとうございま…？なんで皆シーンとしてるの…？』




春・竜・蘭 「いや…別に何でも…。」




『？』




事の発端は自分なのにそれに全くもって気づかないAであった。

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