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『だから…意味が欲しいんでしょ?それをあげるって言ってるの、それに君の事ちゃんと
見てるし、いなくなる前に1人は見てくれてた人が居たって思えるじゃん。』
春 「だから、それが意味わかんねえつってんの、大体そんな事してお前に何のメリットがあんだよ」
『私の人生の経験値が上がる。』
春 「人の死をゲームのレベル上げみたいに言うなや。」
『それに、私は君がこの世からいなくなっても君の事を一生思う事になる、嫌でもね。』
春 「は?なんで…」
『だって君が今目の前で飛び降りるとして、私はそれを呆然と見ていた、私が止めていれば
未来が変わっていたかもしれない…君がまだ生きてたかもしれないっていう後悔を背負いながら
生きるの…ほら、君がいなくなった後も君を思ってくれる人は1人は必然とできるでしょ?』
何だよ…それ、そんなの、お前がただ苦しいだけじゃん…生きにくくなるだけで…メリットなんて
ねえじゃねえか…でも、こいつは変に止めたりなんてせずに、今の俺をそのまま受け止めて一緒に
背負おうとしてくれてる…そんなやつ前にして、いなくなろうなんて思える訳ねえよ…。
春 「…あーあ、なんか気ぃ失せちまった…やっぱもうちょいここに居てみるかな…」
『っ…!うん、そっか。』
この女のおかげで少し心が軽くなった気がした…だから試しに
結構大きな願いをこいつに言ってみた。
春 「でもやっぱり生きる意味がわからねぇ…なあ、なんかねえか?お前がくれよ、
俺の生死を決めたんだ、それくらい貰わねえとな!」
『えー…うーんじゃあ、意味を見つけるために生きてみたら?生きる意味を見つけられるまで
生きて…そこからどうするかは君の自由だけど、今の私が言えることはそれくらい』
…やっぱりこいつは…この人は俺を救ってくれた…見て、考えてくれたんだ
嗚呼、久々だなぁ…嬉しいなんて思ったのは…この人の為に生きたい
そう、この時初めて…俺は生きたいって心の底から思えたんだ…。
『って…もう昼休み終わっちゃうじゃん…ご飯全然食べれなかった、まあ仕方ないか
じゃあ、私もう行くね。』
春 「まっ…待って!名前…聞いてもいい…ですか?」
『ふふっ…なんでいきなり敬語?
私の名前は ゛夢心夜 A ゛だよ…じゃあ、またいつかね。』
春「っ…はい!!」
そして俺は、A様の為に生きるという意味を見つけたのだ。
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いちご丸 - 更新頑張ってください! (9月2日 13時) (レス) @page28 id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
春雪_。(プロフ) - レミーさん» 私も敬語のはるちめっちゃ好きなのでわかります!! (2022年5月29日 11時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
レミー - 春千夜の敬語好きです! (2022年4月30日 15時) (レス) @page27 id: b6cb28d82a (このIDを非表示/違反報告)
春雪_。(プロフ) - 綺羅さん» 改めて見たら確かにおかしかったですね…教えてくださりありがとうございます!! (2022年3月2日 23時) (レス) id: bc2917c11b (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 5話の春千夜ちゃんってなんですかのところ、一週間たってる設定ですよね?なのについさっき女子トイレ〜、はおかしいと思います!!でもものすごく面白いです!!更新頑張って下さい!! (2021年12月5日 20時) (レス) @page6 id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春雪 | 作成日時:2021年11月14日 22時