【ハイキュー!!】及川(姉)には逆らえない！【京谷 賢太郎】

そのはち。 ページ10

｢国見ちゃんレシーブ入ってー｣

｢金田一ブロックストレート絞り過ぎだってばー｣

｢渡っち徹とトス練｣


花｢…なんかA機嫌悪くねえ…？｣

タオルで口元を隠し、目線だけを隣にいる及川に向ける。

及｢あー…｣

そう気まずげに言うと花巻と同じように視線だけを隣にいる岩泉に向ける及川(弟)。

岩｢…京谷が来ねえからだろ｣

｢岩ちゃん狂犬ちゃん来たの？！｣

目ざとく、いや耳ざとく岩泉の｢京谷｣という単語に反応しこちらをばっ！と見る及川(姉)。

岩｢い、いや、まだきてねぇよ｣

｢…チッ｣

紛らわしいこと言ってんなよと目が訴えている。

松｢ああ、確かに今日はアイツみてないな｣

松川は学習したようだ。むやみやたらと京谷の名を出すと岩泉のように睨まれると。

そして次はタダでは済まないということを。

花｢なあ矢巾ーアイツのことなんか知らねえの？｣

ぽんぽんトスをしていた矢巾に声をかけると露骨に肩をすくめた。

｢何矢巾。なんか心当たりあんの？｣

いつもの笑顔ではなく、真顔で矢巾の肩をがっちりとつかんだA。

矢｢ｴｯｲﾔｱﾉｯいだだだだだだAさっ肩痛いっす！！！！｣

｢痛くしてんだから当たり前じゃん何言ってんの｣

良いから言いなさいよ。とよりいっそう力を込めると矢巾は呻きながらも声を出した。

矢｢京谷、風邪ひきました｣

一瞬の間があいた。

｢あーー、Aの顔みんのこえーー｣と思う青城男子バレー部一同。

当の本人は｢なんだよ『○○、部活やめるってよ』みたいな言い方｣と思っていた。

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