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｢一応、シャオロンさんとの関係は話したつもりですが…、どこか分からない箇所はありましたか？｣
話が一段落した所でエーミールがそう聞いてきた。Aは思わず笑ってしまった。
｢その聞き方、まるで講義中みたいですね｣
｢おや、そうですか？まあ、Aさんが私の生徒の一人であることに変わりはありませんからね｣
さて、彼とシャオロンとの関係性は分かった。話してみたいという熱意も十二分に伝わった。
｢…シャオロンさん、いらっしゃいますよね？｣
エーミールの力になりたい。そう思ってシャオロンに問いかけると、数秒の沈黙の後、
｢…っあーーー！！ホンッマにエミさんは！小っ恥ずかしいことを赤の他人にペラペラ喋って！！それを同じ部屋でずっと聞かされるとか！！何なん！？何の罰ゲームなん！？｣
黄色のオーバーオールにニット帽の青年…シャオロンが現れ、その場に崩れ落ちた。と、大先生が同時に現れ、シャオロンと同じようにその場に崩れ落ちた…爆笑しながら、だが。
｢ハハハハ！！ホンマに何の罰ゲームやったんやろーな！？笑…もう俺、笑いこらえるの必死で死にそうやったんやけど！！｣
妖怪二人かその場でそれぞれ崩れ落ちているが、まあエーミールには見えていない訳で。…いやいや、なんだこれ、私にどう捌けというんだ。内心困惑しながら、おそるおそるシャオロンに声をかける。
｢えー、と。シャオロンさん、心中お察ししますが、教授は貴方と話したいそうですよ…？｣
｢嫌や…、もう俺のライフはゼロや…｣
｢まあまあ、シャオちゃんwこんなに健気に待っててくれたんやで？w話くらいさせてあげよーや？な？｣
大先生がニヤニヤ笑いながら、シャオロンの肩を叩きながら諭す。会ったのははじめてのはずだが、彼はもう既にシャオロンとの距離感を掴んだようだ。
｢シャオちゃんもさ、エミさんに話してみたいこと一つくらいあるやろ？｣
｢は？別に無いわ、そんなもん。ずっとここにおったのやって成り行きやし｣
大先生をうっとおしそうに振り払いながら、シャオロンが言う。大先生がそれを気にする様子もなく、くるりと私の方を向いた。
｢Aちゃん、コイツに時間制限付きでエンチャントつけるで。構へんな？｣
大先生がコイツ、とエーミールを指さした。私はコクリと頷いた。
｢エーミール。汝に『視力1』を授ける｣
大先生がエーミールに手をかざし、そう唱えると彼の周りが青く光った。
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鶏太郎(プロフ) - 猫の手さん» 猫の手さん、コメントありがとうございます！気づくのが遅くなってしまいました(汗)動画ネタや伏線、小ネタを詰め込むのを生きがいにしているので、それに気づいてもらえてとても嬉しいです！今後も更新頑張りますね！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 所々で話が繋がっているところが、読んでいてとても面白いです!!次の話も読んできますね!!更新頑張ってください! (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 今回初めて最初から読ませていただきました。 妖怪ものの小説がすごく好きでこの小説を見つけたとき凄く読みたいという気持ちにかられましたね…() 読んでるうちに、shaの時のお話ってもしかしてknの時と話が繋がっているのでは…?と考えたりして (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - まみむさん» まみむさん、コメントありがとうございます！自分が読みたいものを書いている節しかないので、そう言って貰えて本当にありがたいです…！笑今後もゆっくりと書いていきますね！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - いつも楽しませてもらっています。鶏太郎さんのペースで続きも楽しみに待ってます。面白い作品をありがとうございます (2020年7月12日 22時) (レス) id: 143523a762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月5日 14時
