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｢いや、トン氏すまんな。急に呼び出して｣
｢別に構わんで、それより説明頼むわ｣
時間は進み、その日の夕方。トントンが顔を出したので相談所のフルメンバーが集まった。応接室に会して、思い思いの位置を陣取る。本来なら私はもう帰っている時間であったが、特に予定も無かったし、興味があったため残ることにした。
｢その前にまず、鬱について説明しないといけないな。鬱大先生、大先生、鬱、…色々呼び方はあるが、やつはうちの構成員の一人だ。しばらく前から音信不通状態だったんだが、今日やっと居場所を突き止めることが出来たんだ｣
グルッペンが説明を始めた。
｢あいつは今妖怪によって、妖界、霊界などと呼ばれる空間…つまりあちら側に閉じ込められている。いや、閉じ込められているだけでなくて封印されてしまったらしい、ともかく自力では出てこられない状態だ。そこで、俺達でどうにか助けてやらないといけない｣
｢なんだってまたそんな面倒な所に…｣
トントンが嘆息した。すると、グルッペンも渋い顔をした。
｢訳を知りたいか？ハッキリ言って呆れると思うぞ？｣
｢あっ、じゃあ良いです(にっこり)｣
トントンが笑って断った。が、グルッペンは構わず話続けた。
｢大先生は元々、誰よりも『視る』力が強かったからうちで働いて貰ってたんだ。つまり今のAポジだな｣
｢！そうだったんですか｣
感嘆符と共に相槌をうった。なるほど、私は彼の開けた穴を埋めるためにスカウトされたのか。納得した。
｢たまのガバはあったが、普通に使える奴だったんだが。…困ったことに少々女癖が悪くてな。人間の女に飽き足らず、あいつは人外にまで手を出したらしい｣
｢は？｣
ストライクゾーン激広か？…違う、そうじゃない。命知らずにも程がある。コネシマが眉をひそめてグルッペンに聞く。
｢じゃあ何や？その大先生って奴は、妖怪の女に手ぇ出して、痴情のもつれで封印されたんか？｣
｢そういうことだ｣
｢ただのアホやんけ｣
コネシマがバッサリと両断した。
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鶏太郎(プロフ) - 猫の手さん» 猫の手さん、コメントありがとうございます！気づくのが遅くなってしまいました(汗)動画ネタや伏線、小ネタを詰め込むのを生きがいにしているので、それに気づいてもらえてとても嬉しいです！今後も更新頑張りますね！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 所々で話が繋がっているところが、読んでいてとても面白いです!!次の話も読んできますね!!更新頑張ってください! (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 今回初めて最初から読ませていただきました。 妖怪ものの小説がすごく好きでこの小説を見つけたとき凄く読みたいという気持ちにかられましたね…() 読んでるうちに、shaの時のお話ってもしかしてknの時と話が繋がっているのでは…?と考えたりして (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - まみむさん» まみむさん、コメントありがとうございます！自分が読みたいものを書いている節しかないので、そう言って貰えて本当にありがたいです…！笑今後もゆっくりと書いていきますね！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - いつも楽しませてもらっています。鶏太郎さんのペースで続きも楽しみに待ってます。面白い作品をありがとうございます (2020年7月12日 22時) (レス) id: 143523a762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月5日 14時
