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その後、ひとらんらんの刀は相談所の応接室に飾られる事になった。
｢いやいや、まじでどこの組の事務所…？｣
どんどん雰囲気が仁義の無さそうな方向に寄っている。この感じ、アコギなことをしたら『落とし前はつけなあきまへんでぇ…指詰めんかい』という展開が待っていそうだ。…いや、あの、誰で想像してもしっくりくるんだが。皆さん似合いすぎません？
｢…また失礼なこと考えてないか？｣
トントンが猜疑の目線をこちらに向けた。
｢あ、叔父貴｣
｢誰が叔父貴やねん。他の人らは知らんけど、俺はどこからどう見ても善良な市民やろ？心外やわー…｣
｢善良な市民(即死級のグーパンを放つ)｣
彼と冗談を言い合っていたが、ふと気になっていた事を思い出した。
｢…グルッペンさんは、どうやってひとらんらんと契約したんでしょうか｣
｢俺に聞かんでも、本人らに直接聞いたらええやろ｣
直接聞いたが、グルッペンはニヤリと笑って、『企業秘密だ』と言うだけであったし、ひとらんらんも『Aが心配することは何も無いよ、安心して』と微笑むだけであった。
｢あんまり深く追求しない方が、良いんですかね？｣
｢…どうやろうな。Aの気が済むようにすればええ思いますけど｣
トントンは表情を変えずにそう言った。
｢けどまあ一つ確実に言えるのは、グルさんが大丈夫って言ってるなら大丈夫ってことや。そんなAが気にかける必要もないんちゃいます？｣
｢………｣
トントンもこう言っている、あまり詮索し過ぎるのは良くないのかもしれない。
｢分かりました、取りあえずこの疑問の答えは諦めます。…まあ、彼ら自身の問題であって、私には直接関係の無いことですからね｣
｢そうそう、しょせん自分以外みな他人やからな。深入りし過ぎんことが大切やで｣
そう言ってトントンは話を締めくくったのであった。
→第四章につづく
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鶏太郎(プロフ) - 猫の手さん» 猫の手さん、コメントありがとうございます！気づくのが遅くなってしまいました(汗)動画ネタや伏線、小ネタを詰め込むのを生きがいにしているので、それに気づいてもらえてとても嬉しいです！今後も更新頑張りますね！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 所々で話が繋がっているところが、読んでいてとても面白いです!!次の話も読んできますね!!更新頑張ってください! (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
猫の手 - 今回初めて最初から読ませていただきました。 妖怪ものの小説がすごく好きでこの小説を見つけたとき凄く読みたいという気持ちにかられましたね…() 読んでるうちに、shaの時のお話ってもしかしてknの時と話が繋がっているのでは…?と考えたりして (2020年7月18日 15時) (レス) id: f27b2b8a60 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - まみむさん» まみむさん、コメントありがとうございます！自分が読みたいものを書いている節しかないので、そう言って貰えて本当にありがたいです…！笑今後もゆっくりと書いていきますね！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
まみむ(プロフ) - いつも楽しませてもらっています。鶏太郎さんのペースで続きも楽しみに待ってます。面白い作品をありがとうございます (2020年7月12日 22時) (レス) id: 143523a762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月5日 14時
