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トントンが苦笑して話を続けた。
｢ワイの家は代々神道を修めとってな。平たく言うと実家が神社やねん。で、俺には分からへんのやけどオスマンやグルさんが言うには、ごっつ強い人らの加護がついてるらしいねんな。…俺はグルさんやアンタ程、『視る力』自体はないんや。見えてもなんかおるなーって、ボヤけて見える程度や｣
｢なるほど、だから先日グーパンする時も、あんな一目でヤバいって見た目してたのにも関わらず、何回も私に確認をとってきたんですね｣
なるほど、確かにそれなら私と組まされるのも納得である。それにしても。
｢加護のおかげでその強烈なパンチ打てるの羨ましいですね…、私も参拝に行こうかな…｣
｢来てもええけど、オスマンの話やと結構な選り好みする神様らしいで？｣
｢あー、それは神様の好みを探ってから行った方が良さそうですね…｣
と、脱線しかけていた話をトントンが戻した。
｢…まあ、で、こっからは推測になるんやけど。地面が抉れたんは、俺が神社の鳥居をくぐろうとした瞬間やったんや。やから、他所の神様の加護を持った俺みたいなんがズカズカ入ってきたせいで、相手さんも気分悪くしたんちゃうかなって｣
｢まあ、考えられなくは無いですね…相手の姿は見えなかったんですか？｣
｢なんやぼんやりと、動物っぽかったのは分かってるんやけどな。動きが素早かったし、ハッキリとは見えへんかったわ｣
なるほど。爪痕と動物のようなシルエット。相手は獣の妖怪かもしれない、とAは検討をつけた。
そして、トントンの仮説であるが。一理あるとは思ったが、そもそも人と妖怪とは価値観が大きく異なる。いくら推測してみても、こればかりは地面に傷跡を付けた本人に直接聞いてみるしか真意を確かめる術はないだろう。
そのまま車は山道を進み続け、数十分後に目的地に到着した。
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らりるれろん(プロフ) - 一番右のお星様をポチッとさせていただきました。神ですね、好みドストライクでした。参考にしている作品が何かは分かりませんでしたが、これからも読ませていただきます。長くなりましたが最後に、応援してます、頑張って下さい！ (2020年7月11日 20時) (
レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - くろちゃさん» くろちゃさん、コメントありがとうございます！性癖に刺さったようで何よりです！亀更新ではありますが、のんびり待っていただければ幸いです…！！ (2020年7月3日 22時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
くろちゃ(プロフ) - コメント失礼します！私の好みドストライク...（）これからも楽しみにしてます！！！ (2020年7月3日 9時) (レス) id: 55e077543a (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - きのこ教３さん» きのこ教３さん、コメントありがとうございます！共感していただき感激の極みです！！おお！心当たりの作品があると！…存分にニヤッとしておいてください笑！！！ (2020年7月3日 1時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ教３ - あと参考にしてる作品・・・もしやあれでは？と思うモノ知ってますよ。面白いですよね、あれ (2020年7月2日 22時) (レス) id: 9184950dc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年6月29日 15時
