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｢誤解せんとって欲しいんやけど…俺、ホントに今日は、Aとしっかり話したくて誘ったんやで？｣
チーノが眉を下げながら上目遣いをする。背丈にかなりの差があるため、結構無理がないだろうかその体勢…とは、今は言及すまい。
｢そりゃ、騙し討ちみたいになって悪かったけどさぁ。そもそも俺が妖怪だってことも言わんでええかなって思ってたんやで？ショッピとAと学生ごっこしてんの好きやったしさぁ｣
｢じゃあ、なんで打ち明ける気になったの？｣
｢A、今周りに人外が何人おるか数えてみ？｣
指摘され、指折り数え直す。1、2、3…いやもうそれ以上は沢山と数えよう。と、どこぞのアフリカの民族のような思考にたどり着く。
｢え？わんさか｣
｢やろ！？鼻の利く奴も居るやろ、多分。それに、特に最近ロボロとか言う奴がAの周りウロチョロしてるしさぁ！…あの、ホンマに今言わんと、マジで｢何正体隠してんねん｣ってボコボコにされると思ってん…｣
｢あー、…うん。そうだね、それは容易に想像出来るなぁ…｣
チーノの言い分には概ね納得出来た。むしろ聞いていて少し同情すら感じた。けれど、何かが引っかかる。何だろうか…と思案していみる。あ、と一つ思い当たった。そういえばと前置きしてチーノに詰問する。
｢…チーノ君さ、この前わざと告白っぽい雰囲気作りながら誘ってきたよね？｣
｢え？うん。も、もしかしてデート…！？って若干ドギマギしてるAめちゃくちゃ笑えたわ｣
｢やっぱり一発殴っていいよね｣
｢暴力はアカンって！待って！マジでやめて！！｣
二人で言い合いをして、また一旦落ち着く。一つモヤモヤしていた事柄が解消した。…はずなのだが、まだ違和感が拭えない。
…私は何か、見落としていないだろうか。
チーノが黙りがちになった私の横顔を覗き込む。
｢何か聞きたいことあったらバンバン聞いてな！何でも答えるよ？｣
｢…あ、うん。そうだね｣
Aは首を傾げつつ、思考に浸った。
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にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白いですッ…!!!もう…好き(語彙力皆無)htrnのモンペ具合が好き過ぎるんだよなぁ…(( 更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年2月28日 0時) (
レス) @page45 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - 私にどストライクの作品です！！更新頑張ってください！！ (2021年11月1日 0時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - ソウさん» ソウさん、コメントありがとうございます！ゆっくりとですがじわじわ更新しております！今後ものんびり待っていただけると幸甚です！ (2021年3月24日 0時) (レス) id: 1d5de77dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 初めまして！前からこの作品を読ませてもらっていたのですが、やっぱり面白いですね！今後の更新も楽しみにしています！ (2021年2月26日 7時) (レス) id: 41f6688bcf (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - 田中さん» 田中さん、ご指摘ありがとうございます！会話文中にw等を使っていたのは、｢動画内の彼らのテロップに寄せた方が、脳内再生余裕かな？｣と判断していたためです。自身でも悩んでいた部分でしたので、大変参考になりました！次回からちょっと試してみますね！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年8月28日 23時
