第八章つづき ページ1
✳シャオロン視点
｢Aさんと、…チーノ君？｣
エーミールがショッピの言葉をオウム返しをした。Aは俺も知ってるし、監視する理由も何となく分からんでもない。けど、
｢ちょい待ち、チーノって誰やねん。俺知らんのやけど｣
｢ああ、シャオロンさんは知りませんよね。うちの学生の一人ですよ。Aさんやショッピ君と同じ一年生の｣
シャオロンが横槍を入れると、エーミールが補足説明をした。
｢けれど、何故彼を？｣
｢まあ、端的に言えばチーノが妖怪だからっすね｣
｢ええ！？｣
エーミールが奇声をあげた。
｢え、けど、俺にも見えてるし、普通に大学生してるよね！？｣
｢人に化けるのが得意な妖怪なんすよ。アレは。今のところ無害なんで、経過観察中なんすけど。もし何かあったら、それなりに対応しないといけないので｣
エーミールが頭を抱えて唸っている。まあ分からんでもない、今まで普通の学生やと思ってたのが、二人も人外、及び人外と関係を持つものだったと十数分の間に立て続けに告げられたのだから。
しかし、シャオロンは納得していた。
｢なるほど、エミさんからしてた妖怪の匂いはそのチーノとかいう奴のか。ショッピは人間やしな｣
｢ええ、ワイは正真正銘人間なんで。なんなら俺だって、エミさんに渡した目薬使わんと、妖怪見えへんのですよ？｣
そういってショッピが頭を抱えたエーミールを覗き込み、ニヤニヤと笑った。
｢エミさん、そんな格好したら、何がとは言いませんけど頭のてっぺんが良く見えますよw｣
｢うっさい！！まだ禿げてへんわ！フサフサや！！｣
エーミールがヤケクソだとばかりにショッピに言い返すのをシャオロンは横目で眺めつつ、
(なるほどな。…以前感じた妖怪の気配は、そのチーノとかいうやつのか)
以前、エーミールとAから共通して感じていた人外の気配の正体が分かって、すっきりとしていた。
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にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白いですッ…!!!もう…好き(語彙力皆無)htrnのモンペ具合が好き過ぎるんだよなぁ…(( 更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (2023年2月28日 0時) (
レス) @page45 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - 私にどストライクの作品です！！更新頑張ってください！！ (2021年11月1日 0時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - ソウさん» ソウさん、コメントありがとうございます！ゆっくりとですがじわじわ更新しております！今後ものんびり待っていただけると幸甚です！ (2021年3月24日 0時) (レス) id: 1d5de77dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ソウ - 初めまして！前からこの作品を読ませてもらっていたのですが、やっぱり面白いですね！今後の更新も楽しみにしています！ (2021年2月26日 7時) (レス) id: 41f6688bcf (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - 田中さん» 田中さん、ご指摘ありがとうございます！会話文中にw等を使っていたのは、｢動画内の彼らのテロップに寄せた方が、脳内再生余裕かな？｣と判断していたためです。自身でも悩んでいた部分でしたので、大変参考になりました！次回からちょっと試してみますね！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年8月28日 23時
