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✳シャオロン視点
場面は戻って現代、エーミールの研究室。
｢エミさん、…昔、俺の言葉を代弁してもらった人間について思い出せるか？｣
｢唐突ですね。…いや、何を言われたかはよーく覚えてるんやけど、容姿や名前はいっそ思い出せへんねん。思い出そうとはしてるんやけどなあ｣
…それが何かAさんと関係があるのか？と、エーミールが言外に視線で聞いてくる。が、あえて無視する。
(…オスマンって奴に、エーミールは何か術を施されとる。そのせいで、グルッペンのことをエミさんは思い出せへん。…けど、あれは何のためやったんや？)
何故、エーミールにグルッペンのことを忘れさせたかったのか。あの時のオスマンの行動が、未だにシャオロンには腑に落ちていなかった。
それにあのオスマンの一瞬の脅しのときに見た眼光、そして放った威圧感(プレッシャー)。…そのときまで気づかなかったが、彼はおそらく神格と呼ばれる、神と肩を並べる力を持つ存在だ。…それすらもオスマンは隠していた。
一体何故、だろうか。
｢…シャオロンさーん、そんな難しい顔するくらいなら、俺にも相談してもらえませんかね？｣
エーミールが苦笑しながら茶器を片付けだした。深く回想に浸っていたことに、少し罪悪感を感じた。
｢それに大先生の話だと、あと数時間で僕の視る力は効果切れなんですよ？それまでの間くらい、僕とお話しましょうよ笑｣
｢…すまんかった、ちょっと考えすぎてたわ｣
｢Aさんのことです？｣
｢それもやけど、それ以外も、やな｣
今はまだ、エーミールに言うべきではない。Aにしても、グルッペン、オスマンにしても何か事情があるのかもしれない。隠し事をしていることがすなわち悪、という訳では無いのだから。
それに、俺のすることは何も変わらへんしな。恩を受けた分、きっちり返すだけや。そう結論づけシャオロンは、後片付けをするエーミールの手伝いをすることにしたのだった。
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鶏太郎(プロフ) - おしずさん» おしずさん、再びのコメントありがとうございます！いつもより練りながら書いたので、そう言って貰えて助かります…！はい、ゆっくりのんびり続きも書きますね！ (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - らりるれろんさん» らりるれろんさん、再度のコメントありがとうございます！今回時間軸がとびまくったので分かりにくいかな…と心配していたので、そう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります^^* (2020年7月18日 21時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 続編及び、第6章お疲れ様です！今回もものすごく面白いです！！第7章も、鶏太郎さんのペースで更新頑張って下さい……！！！ (2020年7月18日 14時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - ひゃー！第6章も面白かったです！本当にこのお話面白い…！更新頑張って下さい！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月17日 20時
