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✳グルッペン視点
その後、いくらか部屋の片付けを手分けして行い、その場は解散となった。Aとロボロを見送り、コネシマとひとらんもその場から姿を消す。
｢トン氏、少し付き合ってくれ｣
｢おう、ええで｣
こういった時、喫煙者は煙草を片手に誘うのだろうな、と頭の片隅で思った。しかし、あいにく二人とも煙草は吸わない。そこで俺は近くのコンビニに行こうと誘い、事務所から出た。
｢工事費用の見積もり関係を、トン氏に任せても構わないか？｣
｢ええで、なるべく早くやってしまうわ｣
｢悪いな、それにしても、アイツら本当に…｣
｢まあ金勘定は俺らの文化やからなぁ笑｣
そう言って、たわいもない話をしつつ二人で並んで歩く。コンビニに入り、互いに飲み物を適当に買う。そして再び元来た道を戻る。
と、トントンがふと立ち止まった。彼の方を振り向く。
｢で、グルさん。…本題は？｣
｢お？振ってくれるのか｣
｢回りくどいのは面倒やし。それに、このまま事務所に戻ったらアイツらから離れた意味がないでしょ｣
｢その通りだな｣
アイツら、とは依代ありきの奴らのことである。
｢では、ロボロをAにつけた理由について、トン氏の口から、聞かせて貰おうか？｣
ニィと口角をあげながら、俺は彼に問いかけた。トントンが応える。
｢ま、アンタの想像通りやと思うけど。…アンタらへの牽制や｣
確かに想像通りであった。ロボロがAと契約した、と聞いたときから神の文字を顔布に描いた、飲兵衛の神様の姿が脳裏を過ぎった。なるほど、トントンがどこまで俺について知り得たかは分からんが、少なくとも、俺を牽制の対象と見なしたわけか。…いいな、面白い！！
｢…なんだ？そんなにトン氏は俺のことを信用してなかったのか。ああ、全く酷いな、傷ついたぞ｣
｢傷ついた人のする表情じゃねぇんだよなぁ｣
トントンが溜息をつきながらそう言った。…まあ、愉悦が滲みでてしまっている自覚はあったが。
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鶏太郎(プロフ) - おしずさん» おしずさん、再びのコメントありがとうございます！いつもより練りながら書いたので、そう言って貰えて助かります…！はい、ゆっくりのんびり続きも書きますね！ (2020年7月18日 21時) (
レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
鶏太郎(プロフ) - らりるれろんさん» らりるれろんさん、再度のコメントありがとうございます！今回時間軸がとびまくったので分かりにくいかな…と心配していたので、そう言って貰えて嬉しいです！更新頑張ります^^* (2020年7月18日 21時) (レス) id: 10d9e4ee33 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 続編及び、第6章お疲れ様です！今回もものすごく面白いです！！第7章も、鶏太郎さんのペースで更新頑張って下さい……！！！ (2020年7月18日 14時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - ひゃー！第6章も面白かったです！本当にこのお話面白い…！更新頑張って下さい！ (2020年7月18日 10時) (レス) id: 2108271c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏太郎 | 作成日時：2020年7月17日 20時
