君の心が消えたとしても (ページ3)

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末澤side
最初に体調不良を自覚してから1ヶ月がたった。

始めの方はなんとなくずっとだるい感じで、朝目を覚ますたびに治っていないことに少しいら立った。

でもそんなだるさやってしばらくすれば慣れてくるもので。

まあ、仕事に支障が出んかったらええかって。

そんなことしてたらあっという間に1ヶ月が流れていた。

ロケが終わって楽屋でお弁当を食べる。

別に食欲なんてほとんどなかったけど、この後も結構仕事が詰まっていたから、手をつけない訳にもいかなくて。

ちまちま漬物をつまんでいた時やった。

末「…っは、…はぁっ」

え、なにこれ、苦しい

急に酸素が入ってこうへんくなった。

突然のことに焦って、どうにかして楽な体勢を探す。

怖い、怖い、まってどういうこと…

意識の遠くの方で手に持ってたはずの箸が床に転がる音が聞こえた。

きっとそこまで長い時間やなかったんやと思う。でも体感では途方もないような時間に感じられた。

ようやくもとに戻ったときには食べる気なんかとっくに失せていて。

代わりに全身の疲労と脳内にこびりついた恐怖だけが残っていた。

俺、大丈夫なんやろうか

ほんまはあかんことなんてとっくに分かってた。

でも、まだ知らんことにしておきたかった。

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更新遅くなってしまいすみません。

これから少しずつ書いていきたいと思います。

福本くんも登場させる予定です。

よろしくお願いします。