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また五つ ページ5
「時間大丈夫なの?」
「あ…連絡しときます」
ポケットからスマホを取り出して家族へメッセージを送る。
夜道を進んでいくと大きな屋敷に着いた。
その戸をくぐるとそのまま離れに連れて行かれた。
「ここが私の家。そして、この子が私の初めての継子の、白百合紗奈」
「…よろしくお願いします」
会釈をするとそのショートのストレートヘアーが頬に落ちた。
長いまつ毛の奥の瞳がどこか寂しげに揺れている。
「時透、有一郎です。よろしくお願いします」
「紗奈、母屋へ行っていて良いよ」
何も言うことなく、紗奈さんは会釈をして去っていった。
「有一郎くん、これから君には呼吸を覚えてもらう。私と紗奈は氷の呼吸だけど、君にそれは使わせられない。君に合う呼吸探しと並行して、体を鍛えるね」
「呼び捨てで、いいです。
師範」
俺が真っ直ぐに師範を射抜くと師範は微かに目を見張り、不敵に笑った。
「私、スパルタだけど、着いてこられる?」
「着いていって見せます」
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作者名:演狐 | 作成日時:2022年3月5日 17時