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涼の真っ直ぐな眼差しの中には未来への希望しかないようだった。
その眼差しは、私にとっては眩しすぎるものだった。
「……高橋。」
『っ、』
いきなり出された高橋という名前に分かりやすく動揺するとら涼は少し笑った。
まるで、わかりやすいとでも言いたいようだった。
「アイツ、良い奴だろ？ちょっと馬鹿で元気さ有り余ってる！って感じだけど憎めなくて。.........瑞稀とは正反対。でも、Aのことが好きってところは一緒。.........Aも。少しずつでいいから。ちゃんと、前に、未来に、進んでね。」
涙声で話すものだから私も釣られてまた、さらに、泣いてしまった。どれだけ出るんだ、この涙。
そうして涼は私を抱きしめた。私も彼を抱きしめ返した。
この抱擁は、女と男によるものでは無い。
あの事件が起きたあの瞬間に生きた、私たちの過去への決別をするための儀式のようなものだった。
体が離れたらまた橋本先生と作間先生に戻る。
今は、今だけ。涼とAになる。
ありがとう、今まで。
「じゃあ、俺行くわ。ありがとう。幸せに。」
体が離れ、少し笑みを浮かべた後、橋本先生は保健室をあとにした。
あの頃より大きくなった背中。
やっぱり、過去と今は違うんだ。
さっさと、未来に進む決意をしなければ。
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雅(プロフ) - 完結お疲れさまでした。主人公さんが少しずつ前に進もうとしてくれて救われました。彼らも戻ってきてくれましたね。悠 稀。さんも新生活無理をなさらず楽しんでくださいね。新しいお話も楽しみにしています！ (2020年3月1日 23時) (
レス) id: 842dc44a5f (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年7月18日 0時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - お返事ありがとうございます♪ 更新 嬉しいです！ ありがとうございます。応援してます。これからも頑張ってください！！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: 11804724af (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - この作品好きです！これからも頑張ってください♪ (2019年7月17日 22時) (レス) id: 41b718b53e (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2019年7月15日 22時
