033* ページ33
.
日記の全てを読んだ時、瑞稀は本当に私たちのことを大切に思っていて、心の底から大好きだったことを知った。
あぁ、なんでもっと早く彼に踏み込む勇気が出なかったのだろう。
どうして私たちはこうなってしまったの？
私も、瑞稀のこと、愛してるのに。
全て、今更思っても遅い事なのである。
＊
帰り道。
無言が私たちを襲った。
瑞稀の想いを知った今、後ろめたさや後悔が押し寄せてたまらない。
「........A。」
『........ん。』
「俺、教師になるわ。瑞稀、教師になりたかったみたいだし、アイツが叶えられなかった夢を叶えてやりたい。」
『........そう、いいじゃん。』
「.........あと、この関係ももう辞めよう。俺は今後Aを抱かない。」
濁さずにハッキリ言えるのは涼のいい所である。
うん、私もちょうどそう思っていた。
だからいい機会だ。
『うん、そうしよう。私もね、瑞稀が蒼弥くん？のことを気にかけていたように子供を気にかけて心に寄り添える養護教諭になりたい。』
「じゃあ、お互い、それぞれの道で。」
こうして、自傷の傷跡が目立たなくなった時、私たちは高校を卒業した。
涼はあの後、猛勉強して教員免許が取れる大学に進学出来たらしい。
私も養護教諭の免許が取れる大学に進学することが決まり、お互いが夢に向かって歩き出した。
そうして、私たちは数年後、この飛鳥高校で再会した。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅(プロフ) - 完結お疲れさまでした。主人公さんが少しずつ前に進もうとしてくれて救われました。彼らも戻ってきてくれましたね。悠 稀。さんも新生活無理をなさらず楽しんでくださいね。新しいお話も楽しみにしています！ (2020年3月1日 23時) (
レス) id: 842dc44a5f (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - ほのかさん» ありがとうございます！がんばります！ (2019年7月18日 0時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - お返事ありがとうございます♪ 更新 嬉しいです！ ありがとうございます。応援してます。これからも頑張ってください！！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: 11804724af (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - この作品好きです！これからも頑張ってください♪ (2019年7月17日 22時) (レス) id: 41b718b53e (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2019年7月15日 22時
