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『この場所は、私の青春の場所でした。でも実は私、優斗さんに沢山嘘を吐いてました。』
「そうなの？」
『はい。本当は私、友達がいなかったんです。家族とも険悪で。でもそんな私がここでは自分の理想の友達も沢山いて、親とも良好の世間一般の女子高生になりきることが出来ました。』
「なるほど。」
『唯一、私が話したことで本当だったのは彼の話です。』
彼のことは、嘘偽りなく、優斗さんに話していた。
その時の出来事や感情、ほぼ全てを優斗さんに話していた。
『私、あの時、真剣に彼を愛していました。それはもう本当に心の底から。本当は別れた後もずっと。...なんなら、今だって。』
「...Aちゃん。」
『...今日は、そんな自分の想いと決別するためにここに来たんです。彼との想い出が沢山詰まったこの場所に。
...私、結婚するんです。彼の後に交際した方と。』
そう、私は来月、龍斗と結婚する。
10年付き合い続けて、つい3ヶ月前、プロポーズを受けた。
初めは迷いもあった。
未だに彼を忘れられなくて、ずっと愛していたから。
だけどあの時、自分の首を絞めたのは間違いなく私自身で、きっとあの時素直に慣れていればその後の未来で別れがあったとしても、こんなに後悔はしなかったはずだ。
何度も悔やみ、彼への愛を実感するだけ涙した。
本当に、愛していたの。
けれど、ずっと過去に縋り付く訳にはいかないのだ。
それくらい、大人になれば分かる。
後悔や未練とも今日ここで。
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らい - この話何回読み返してもないてしまうし読み返したくて年に何回か読みに来ちゃう (5月14日 12時) (
レス) @page40 id: 6198431af8 (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - ルイさん» 数年前の作品なのにそんなに愛してくださってありがとうございます。現在学業の都合で書き手の活動はお休みしていますが、またどこかで見つけてくださると嬉しいです。この作品も何度でも読み返していただけると嬉しいです。 (2021年4月20日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 私の現実ではないって頭の中で分かっているのに死ぬほどないたこの作品をもう1回見たくて1年か越しに見に来ました。また死ぬほど泣きました。きっと何回見ても泣けます！ (2021年4月20日 23時) (レス) id: 83da0ab318 (このIDを非表示/違反報告)
姫華 - このお話おもしろかったです。 (2018年12月25日 19時) (レス) id: 90bdd30ebe (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 完結おめでとうございます。面白かったです！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 726929287b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2018年11月17日 20時
