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「ねぇ、どう思う？」
「...」
「ガリさん、聞いてる？」
顔を覗き込まれ、彼にずっと話掛けられていたことに漸く気がついた。
「あぁ、えっと、なんだっけ？」
「はぁ、やっぱり聞いてない。」
「ごめんごめん。」
「A先輩、どうしたらいいのかなって。」
彼女と接点を持ちたいと願っていた彼に音楽室のことを教えたのは間違いなく自分自身だった。
彼には言っていないが、少し前に彼女と接点があった。
【接点】と言っても、ただ委員会が同じで先生に雑用を頼まれた時に一緒に作業してたってだけの話で特に彼に言う必要はないかな、なんて。
その時に彼女が俺に音楽室のことを教えてくれた。
落ち着ける場所だからオススメだよって。
だから調べるまでもなく、彼女がそこに通いつめているのは知っていた。
「どうって、、最近来ないんでしょ？音楽室。」
「そう。瑞稀先輩と付き合い始めてから。」
彼女達は公認のカップルだった。
ドS帝王と呼ばれる瑞稀くんと容姿端麗なAさんはお似合いで、彼が入る隙なんてない程だった。
女が男を知ると美しくなるというのは本当らしい。
彼女は瑞稀くんと付き合い始めてからさらに綺麗になり、大人になっていった。
彼もそれを感じ取っているのだろう。
「まぁ、2人の時間が欲しいんでしょ。なんせ毎日家に行ってるらしいし。」
「そうなの？」
「らしい。」
あ、また眉毛下げてる。
年頃の男女が毎日家に二人きり、そんな状況でスることなんて1つだ。
きっと彼はそれを察している。
酷く傷ついた彼の顔を見ているだけでどうにかなってしまいそうだった。
Aさんのことで傷ついてる彼は見たくない。
どうせなら。
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らい - この話何回読み返してもないてしまうし読み返したくて年に何回か読みに来ちゃう (2023年5月14日 12時) (
レス) @page40 id: 6198431af8 (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - ルイさん» 数年前の作品なのにそんなに愛してくださってありがとうございます。現在学業の都合で書き手の活動はお休みしていますが、またどこかで見つけてくださると嬉しいです。この作品も何度でも読み返していただけると嬉しいです。 (2021年4月20日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 私の現実ではないって頭の中で分かっているのに死ぬほどないたこの作品をもう1回見たくて1年か越しに見に来ました。また死ぬほど泣きました。きっと何回見ても泣けます！ (2021年4月20日 23時) (レス) id: 83da0ab318 (このIDを非表示/違反報告)
姫華 - このお話おもしろかったです。 (2018年12月25日 19時) (レス) id: 90bdd30ebe (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 完結おめでとうございます。面白かったです！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 726929287b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2018年11月17日 20時
