絞殺 (ページ8)

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女は何時でも面倒くさかった。

元々親の転勤が多かった俺は、よく学校が変わっていた。
同じ学校にいられたのは長くて半年、短くて1週間。
だから特定の仲のいい人なんて作らなかったし作りたいと思ったこともなかった。

自分で言うのも可笑しいかもしれないが、小動物のような可愛い見た目。
だけど誰とも行動を共にしなかったり、行動自体が周りの同世代の男より静かだった俺は、よくモテた。

周りの女は騒いでる男よりも何故か落ち着いた雰囲気のある男に魅力を感じたようだった。

だからどの学校に移っても、周りには常に女がいた。

転校するたびに猫撫で声で同じようなくだらない質問ばかりされているうちに、気付けば俺は女が嫌いになっていた。

見た目に騙されて、本当の心なんて見やしない。
いや、本当の心なんて要らないのだろう。

そんな生き物、好きになれる訳ないだろう。
そう思っていた。

あいつに会うまでは。

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