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その日から彼は毎日音楽室にやってきた。
初めは私の唯一の癒しに外部のものが侵入してきた気がして少し複雑だったが段々慣れてきたようで、音楽室に彼、作間龍斗くんがいるのは当たり前になっていた。
彼はピアノが弾けたり、地声は低いのに歌声は意外と高いところまで出せたり、毎日会って話しているうちに色々知っていった。
何気に私の中で、彼の存在は大きかった。
誰にも見向きもされなかった私が急に後輩に懐かれた。
だからなのかもしれないが、私は作間くんに興味が湧いた。
どうして私が知る限り、私以外が寄り付かなかった旧校舎の音楽室に来たのか。
前に聞いてもハッキリとは教えてくれなかったが、どうして私の名前を知っていたのか。
そんな気になる事が色々重なり、私は作間くんのことが気になっていた。
それはただの後輩としてだったけれど。
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作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2018年9月30日 16時
