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『っ！！！』
理解が追いついた時、驚きの余り岸くんの肩を押し返した。
岸くんの顔を見てみると少し赤くなっていたが、少し悲しそうな辛そうな、なんとも形容し難い切ない表情で何も言葉が出なかった。
嫌だった筈なのに、私の身体は熱くなっていた。
その熱を覚ますかのように、開いた窓から入ってきた風が頬を掠めた。
その風すらも今の私には温く、熱くなった身体の熱が冷めることは無かった。
身体が熱を持っていて苦しい。
ジワジワ身体の底から熱が湧き出る感触。
こんなの、知らない。
まだ私が経験したことのない、知らない感覚だ。
ねえ、どうしてキスをしたの？
そう思ったけど、そんなこと聞けるわけがなかった。
...いや、聞く勇気が無かった。
今、岸くんの目にはどんな私が写ってる？
岸「...俺ちょっとコンビニ行くから言っといて。」
『う、うん。』
スタスタと階段を降りていく岸くんの背中を、私はただひたすらに見つめていた。
出来るだけ平然とした顔で廉くんの部屋に戻ってみると男子は相変わらずゲームをしていて、岩橋くんはベッドに座って携帯を見つめていた。
『き、岸くんがコンビニ行くって。』
永瀬「あ、そうなん。おっけー。」
出来るだけ、出来るだけ。
声が震えないように頑張った。
とくん、とくん。
痛いくらいに心臓が動いて、
苦しい。
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悠 稀 。(プロフ) - りーさん» ありがとうございます！現在15日まで休みをもらっていまして更新はまだ先になると思いますがお待ちください！がんばりまーす！ (2018年8月13日 17時) (
レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - すごく面白いです！岸くん好きなので、楽しみにしています。頑張って下さい。 (2018年8月13日 8時) (レス) id: 29a3851b18 (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - 莉子さん» ありがとうございます！ (2018年8月6日 15時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！すごく好きな作品です！頑張ってください！！ (2018年8月6日 15時) (レス) id: fe73cf0ded (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - 雪乃瀬 沙奈さん» ありがとうございますー！！ (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 稀 。 | 作成日時：2018年7月30日 18時
