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無事に家に着き、何も言わずに家に上がる。
リビングをチラッと覗くとそこには兄だけがいた。
紫耀「...どこ行ってたん。」
『...友達の家。』
兄の目の下には隈があり、きっと昨日から一睡もしていないことが伺えた。
それ程私の事を心配し、待ち続けていてくれたのだろう。
そんな兄に、とても申し訳なく思う。
紫耀「連絡しても出やんし、」
『ごめん、充電切れちゃってた。』
紫耀「...はぁ。」
ちらりと私の首元に視線が移動された。
きっと私の首元には先日同様真っ赤な花が沢山咲いていることだろう。
咄嗟に私の右手は首元に触れた。
紫耀「その友達とやらとお楽しみだったようで。」
...やっちゃった。
と思った時には既に遅し。
手首を掴まれ、お風呂場まで連れ込まれる。
お風呂の壁に壁ドンをするかのように押し付けられたと思えばシャワーの冷水を頭からかけられた。
腕が掴まれてるせいでその水から逃げることは出来ず、息をすることに必死になった。
その刹那、
『んんっ!?』
強引に唇が塞がれた。
今、私達、キスしてる?
そう思った時には私の口内を舌が荒らしていた。
私の頬に手を添えたせいでシャワーのヘッドが床に叩きつけられる音が聞こえた。
だけど今の私はそんな音なんてどうでも良く、蜘蛛の巣にかかった獲物のようにただ目の前のキスから逃げられずにいた。
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悠 稀 。(プロフ) - りーさん» ありがとうございます!現在15日まで休みをもらっていまして更新はまだ先になると思いますがお待ちください!がんばりまーす! (2018年8月13日 17時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
りー - すごく面白いです!岸くん好きなので、楽しみにしています。頑張って下さい。 (2018年8月13日 8時) (レス) id: 29a3851b18 (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - 莉子さん» ありがとうございます! (2018年8月6日 15時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます!すごく好きな作品です!頑張ってください!! (2018年8月6日 15時) (レス) id: fe73cf0ded (このIDを非表示/違反報告)
悠 稀 。(プロフ) - 雪乃瀬 沙奈さん» ありがとうございますー!! (2018年8月5日 23時) (レス) id: 44e2d305a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠 稀 。 | 作成日時:2018年7月30日 18時