命短し恋せよ乙女【Yuta.K＆Ren.N】

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紫耀「そっかぁ、そんなことあったんやなあ。いつの間にか大人になっちゃって笑」


お兄ちゃん嬉しい、とか言ってニコニコ笑っている兄の笑顔に少しだけ癒された。
キス如きで悩んでいるこんな子供のどこが大人なのだろうか。
そう思うが沢山の女に言い寄られ、反抗期には女の家を渡り歩いた時期も多少はあった兄が言うのだから若しかしたら間違いないのかもしれない。


紫耀「やっぱりキスって凄いよね。１回しただけで心を動かされるんやもんなあ。たった１回、されど１回。気にするんは勿論分かるけどそんなに背負い込みすぎなくていいんやない？」


誰に励まされても悩んでばかりいた私の心は兄の一言で少しだけ楽になった。
やっぱり信頼を置いている兄の言葉は心に響く。

改めて兄の事は見直し、更に大好きになった。


紫耀「Aはめっちゃ可愛いし流石俺の妹って感じやし、なんかあったら絶対に助けるから。大丈夫やから、な？」

『...うん。』

紫耀「ほーら。笑って？笑」


ニコッと笑ってみせると満足したような顔で、


紫耀「うん！それが可愛い！」


かんて言うからその日は何となく、甘えたくなった。
久々にこんなに長く直に話した安心感と兄の温かみを感じた私は、


『今日は、一緒に寝よ？』

紫耀「おん、ええで。」


兄と一緒に夜を迎え、兄の温もりを存分に感じ、眠りについた。





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