愛を、ください。 (ページ10)

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冷静ページ10

瞼の重みがなくなり、少しずつ目を開けた。

長い間眠っていたのか、視界がボヤけて何も正確に見えない。

だんだんそれに慣れてきた頃、白い天井だけが見えた。

どうやら私はベッドに寝かされているみたいだ。

少しずつ横に目線をやると、廉くんが私を見つめていた。

永瀬「A！？...大丈夫？」

『...ここ、どこ。』

永瀬「病院。2週間、眠ったままやってんで。」

『...そ。』

永瀬「先生、呼んでくるな。」

そう言って席を立ち、先生を呼びに行ってくれた。

どうやら私はあの後倒れて、2週間眠ったままだったらしい。

廉くんはずっと一緒にいてくれたらしい。

色々検査する必要があると言われ、検査入院することになった。

親は二人とも来ていなくて、検査結果は廉くんと一緒に聞くことになった。

先生には、

先生「...できれば保護者の方がいいのですが。」

なんて言われたけど。

保護者、ね。

2人とも何をしているのか、私にはわからない。

検査では異常はなかった。

だけど言われたことが1つ。

先生「今回倒れたのは極度のストレスのせいだと思われます。」

【ストレス】

あ、そ。

としか、思えない。

なんでだろう。

意外と冷静な自分が、

たまに怖くなる。