愛を、ください。 (ページ21)

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決着ページ21

そうは思うものの、どう行動していいか分からない。

教室まであと数歩のところで止まってしまった俺は馬鹿だと思う。

何も行動に起こせない馬鹿な自分がとことん嫌になる。

“てか平野先生も物好きだよねー。こんな女好きになるなんて。”

“本当にね。永瀬先生も何でこんな男垂らしに手出したんだろ。所詮顔だけで女を見る目はなかったってことか。つまんなー。”

女がいい終わった瞬間。

バチン！！！！！

と大きな音が響いた。

『私のことを馬鹿にしてくれても構わない。だけど廉くんのことを悪く言ったら許さない！！！廉くんは、家族のいない私のためを思ってくれてたの。紫耀くんだってそう。2人とも私のことを心配してくれていただけなの。だから2人は関係ない！』

その言葉を聞いて、

ガラッ

俺はAの教室のドアを開けた。

次は、俺が頑張る番だ。

永瀬「お前ら、しょーもないことするんやな。Aは俺の幼馴染や。お前らが思ってるような疚しいことは何もない。紫耀は俺の学生の時の同級生や。」

教室がザワザワするのを感じる。

そりゃそうよな。

遂にAがキレて、俺も出てきて。

だけどこれで終わるわけにはいかない。