私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ8)

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52*理事長ページ8

金曜日の昼休み。屋上に向かうため、廊下を歩いていると

　

「桃城さん。」

後ろから女の人に声をかけられた。

年齢は三十代後半ぐらいだろうか。

細くてとても美人。

　

「久しぶりね。最近、来ないから心配してたのよ？」

ふふっ、と笑う。

「えっと…？」

私が誰だか思い出せないでいると

「あ！！おばちゃん、購買おらんと買えへんやろ！！」

また後ろから声が聞こえる。

聞き覚えのある声。

　

「あら、すばるくん。キノコパン食べる？」

「いらんわっ！！」

　

7人が廊下を歩いてくる。

　

購買…？キノコパン…？

　

「あぁぁぁあ！？」

「うぉっ！？なんやねん！？」

ビクッと肩をあげる渋谷さん。

「購買のおばさん！？」

「どうも♪」

手をひらひらと振る。

「気づかなかったん？(笑」

安田さんがふふっ、と笑う。

「自分の学校の理事長を知らんのはアカンやろ(笑」

「だってっ…普通の生徒は滅多に会えないって…。」

「理事長としてはあまり会えないけど

購買のおばちゃんとしては会ってるわね。」

…そういうことですか。

だから更正のことも知っていたんですね。

「そうそう、7人とも。今年の体育祭には参加しなさいよ？」

笑っていた理事長が急に真顔になる。

「いやや。」

「何故。」

「疲れる。」

「そっか。」←

　

「いや、会話短すぎですやんっ！！」

村上さんのつっこみが廊下に響いた。