私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ38)

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82*体育館ページ38

「…広いですね。」

　

ドアを開くと、大きくてきれいな体育館が目の前に広がった。

　

「ここの掃除は…大変そうですなぁ♪」

なんて言ってる丸山さんは、どこか楽しそう。

「…丸山さん、なんで楽しそうなんですか？」

「ん～…分からん(笑

なんか面白いこととか、やってくれそうな気がする(笑」

大倉くんが、ふふっ、と笑う。

「さっさと終わらすで！！」

村上さんが制服の腕をまくる。

「「はいっ！！」」

全員が掃除用具を持つ。

　

「すばる、どっくんはステージの掃除。

大倉とヒナとヤスは床掃除。

俺とAは窓拭き！！

ほな、それぞれ掃除開始！！」

横山さんがそう言っても誰も動こうとしない。

　

「…なんで横山君が、仕切っとんねん。」

「自分だけ楽しようとしとるやろ。」

錦戸くん、渋谷さんが冷たい目で横山さんを見る。

　

「横山さんは置いといて、早く掃除しちゃいましょう！！」

　

「「あーいっ！！」」

横山さん以外は元気よく返事をして、それぞれの場所を掃除し始めた。

　

「…俺の扱い、ひどない？」