私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ34)

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78*夏休みページ34

「夏休み～んみんみんみ～んみ((」

　

「うっさいわっ！！」

ミンミンゼミと丸山さんの鳴き声が聞こえる。

すっかり衣替えも終わり、明日からは夏休み。

渋谷さん達7人と、屋上にいる。

　

「海に祭りに花火やろぉ～？

Aちゃん！！一緒に行こうなぁ♪」

「おい、ヤス。水着の姉ちゃんを忘れとんぞ。」

「え？僕、Aちゃんがええもん。なぁ♪」

なんて言いながら、私の顔を覗き込む安田さん。

…若干、黒い笑顔が見えるのは私だけでしょうか？

　

「なぁ、夏休み行こうや！！大野達も誘って。」

そう言い出したのは横山さん。

「どこに行くん？」

「やから、海とか祭りに決まっとるやん。」

横山さんが楽しそうに話す。

「詳しいこととかは俺が決めるから。

…どう？」

しばらく沈黙が流れた後、最初に口を開いたのは錦戸くんだった。

　

「…ええんやない？楽しそうや！！

久しぶりに喋った思うたら、ええこと言うなぁ、横山くん(笑」

「せやろ♪…どっくん、地味に傷ついたんやけど…。」

なんて言ってる横山さんを無視して錦戸くんが話す。

「みんなも賛成やんなぁ？絶対楽しいで！！」

　

「ええんやないか？俺は賛成やな。」

村上さんが答えた。

「僕も賛成♪そして、Aちゃんも賛成♪」

安田さんが私の右腕を掴んで、高く挙げる。

…私、まだ何にも言ってないんですけど。

まぁ、賛成なのでいいんですが。

「花火がパァァァアンッ♪」

「焼きそばに焼き鳥にたこ焼きに…

アカン、考えただけでヨダレがでてくるっ！！」

ほとんどの人は賛成のようで

残すは後、一人。

全員で渋谷さんの方を見る。

　

「……ヨコ。

　

ナイス、エンターテイナーや！！」

　

どうやら賛成のようです。

「生徒会の皆さんには、私が言っときます。」

　

こうして、夏休みの予定が決まった。