私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ27)

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71*誰が？ページ27

昼休みの屋上。

そろそろ春も終わりを告げ、少し暑くなってくる。

　

「もうすぐテストですね。」

お弁当を食べながら、いつものメンバーに話しかける。

「そうだね。頑張らないとね。」

サンドイッチを食べながら会長が答える。

「また勉強教えてくださいね。」

私がそう言うと、櫻井さん以外の人が驚いた顔をする。

「またって…誰や！教えたん！！」

「横山くんじゃなくて？」

「横山さんのはあまり聞いてなくて…」

「！！…嘘やんっ！？」

飲んでたコーヒー牛乳を吹き出しそうになる横山さん。

「誰や！！僕のAちゃんと二人っきりで、あんなことやこんなこ((」

「いや、勉強教えただけだからっ！！」

安田さんの言葉につっこむ櫻井さん。

その瞬間、全員が櫻井さんを見る。

「…翔くんが教えたん？」

安田さんが笑顔のまま櫻井さんに近づく。

　

…かなり黒い笑顔で。

「いや、本当に教えただけだから！！

何もしてないからっ！！」

焦る櫻井さん。

「どうでしょうねぇ？翔さん、危険な方なんで、分かりませんよ？」

二宮さんがニヤッと笑って言う。

「えぇ！？ニノ！？」

「へぇ～。そうなんや。翔くんやからって許さへんよ、俺。」

自分のことを俺、と言った安田さん。

本気になると一人称が変わるみたいです。

　

「まてぇぇぇ！！ゴラァァァア！！」

「ギャァァァア！！助けてぇぇぇ！！」

　

安田さんと櫻井さんの追いかけっこをみて笑いながら、お弁当を食べ終えた。