私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ20)

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64*リレーページ20

～錦戸side～

　

いよいよ1年のリレーが始まる。

正直勝ちたいなんてそんなに思ってへんかったけど…

　

Aのために頑張ろって思う。

　

中学のとき、むっちゃ憧れとった。

喧嘩が強いって噂があって。

中3の冬にはそんな噂はなくなっとったけど。

なんか仲間に裏切られたとかなんとか。

いつか…話してくれへんかなぁ。

　

そんな俺の思考はピストルの合図で止まった。

いつの間にか1番の補欠の子が走り出しとった。

俺は2番手。1番の子がすぐ近くまで来てる。

他のクラスのやつらはもうバトンを渡しているとこもある。

　

「錦戸くんっ！！」

「…任せとき。」

俺はバトンを受け取り、前のやつらの背中を追う。

　

「錦戸くん！！頑張って！！」

走ってるときに聞こえた声。

ちらっと応援しているみんなが見えた。

　

…チアリーダーの格好やった…///

めっちゃええやんっ///

っしゃあ！男、錦戸亮。やる気でてきたで！！

「うぉぉぉおおお！！」

俺は叫びながら何人も追い越して3番手の柿崎りんにバトンを渡した。