私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ14)

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58*チャラ男ページ14

午前の部は順調に進み、ただいま昼食の時間。

生徒会メンバーや渋谷さん達と一緒にお弁当を食べてます。

「…疲れた。アカン…。腰痛い。」

「運動全くせぇへんよね。すばるくんは。」

大倉くんがすごい勢いでお弁当を食べる。

「大倉。ご飯粒飛んでる。」

　

「あ、ごめん。翔くん。」←

　

「…俺、デジャブ多くね？(笑」

「私、ちょっと雫ちゃん達のとこに行ってきます。」

「え。俺、無視？」

私は櫻井さんの言葉を無視して立ち上がる。

　

「どこにいるのでしょうか…？」

りんちゃんと雫ちゃんを探しながら、うろうろ歩く。

　

「やめてくださいっ！！」

どこからか雫ちゃんの声が聞こえた。

「嫌だって言ってるでしょ！」

りんちゃんの声も聞こえてきた。

声がするほうにそぉっと近づいてみる。

「別にいいじゃん。仲良くしようぜ。」

人目につかない物陰で、雫ちゃんとりんちゃんを見つけた。

他校の男子生徒と一緒だ。

茶髪と金髪のチャラい感じの二人が雫ちゃん達に迫っている。

　

「触んないでっ…」

　

「何してるんですか？」

茶髪の男子がりんちゃんに触ろうとしたとき、パッと腕をつかむ。

「A！！」

「あ？なんだよ、お前。」

茶髪男子がジロッとこちらを睨む。

「私は風紀委員です。二人とも嫌がってるじゃないですか。」

私も負けじと、じっと目を合わせる。

「何をしようが、俺らの勝手だろ？」

金髪の男子がこちらに近づいてくる。

「だから、二人が嫌がってるでしょう？さっさと帰った方がいいんじゃないですか？

　

それとも、学校に連絡した方がいいのですか？」

私はニコッと笑いかける。

目は笑ってないですが。

「ちっ…うぜぇんだよっ！！」

金髪男子が思いっきり肩を押す。

その勢いで転んでしまう。

「A！！大丈夫！？」

「おい、行こうぜ。」

そういって男子生徒は去って行った。

「ごめんね？助けてくれてありがとう。」

雫ちゃんが少し涙目になりながら言う。

「助けるなんて当たり前です。友達ですから。」

「A…かっこいいね！！」

りんちゃんがギュッと抱き締めてくる。

「A～(泣」

雫ちゃんも泣きながら抱きついてくる。

思っていたことを言っただけなんですけど…。

　

「お、重いですわ…。」

　

「「ごめんなさい。」」←

一瞬の沈黙の後、私達は笑いあっていた。