私と不良と生徒会。2 【ars&∞】 (ページ11)

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55*練習ページ11

放課後、早速リレーの練習が始まった。

メンバーは、大倉くん、錦戸くん、松本くん、りんちゃんに雫ちゃん。

唯一の救いは仲のいい人ばかりってとこかしら。

　

「それじゃ、早速クラス対抗でリレーやるぞ！！」

体育教師の柚原一護。

“いちご”とか“ゆず”なんて可愛らしい名前とは裏腹に、がっちりとした体型の体育系。

　

「位置について、よーい…ドンッ！！」

いつの間にか1組と2組の練習が始まっていた。

「いやや。走らへん。絶対いやや！！」

子供みたいに駄々をこねる大倉くんと錦戸くん。

「諦めなって。くじなんだからさ(笑」

松本くんが苦笑いをしながらなだめる。

「無理。無理。無理無理無理((」

「A！！しっかりしてっ！！」

りんちゃんにバシッと背中を叩かれる。

なんだかんだで私達の番。

　

トップバッターは、私。

「…さっさと走って終わらせますわ。」

「位置について、よーい…ドンッ！！」

柚原の声が聞こえると同時に地面を蹴り出す。

　

…私を甘く見てはいけませんわよっ！！

　

「「…速っ！！」」

　

そこにいた人達の声がぴったりと重なった。