神威に拾われました【銀魂】

３７話目 ページ40

....そんなこと考えてたんだ


自分が神威に大事にされている事にくすぐったいけど嬉しかった


「でももう返事はもらったし、大丈夫みたいだから手出しても問題なさそうだね」

神威が“いい”笑顔で笑いかけてくる


本能がやばいと警告を出し始めた


『返事をしただけであって、大丈夫かどうかはわからないよ？むしろ大丈夫じゃないというか』



「そんなのしらないよ」

神威から離れそうとして後ずさる


それを阻止するように神威が腰に手を回して体を引き寄せた


神威との密着度が急に上がって心臓が爆発寸前



すごいどきどきしてる....




「1ヶ月も待ってあげたんだからご褒美くらい貰っても良いよね」


神威の腕が更に強くなり空いている手が私の頭に添えられた



頭が真っ白な私は自分が何をされているのか気づくのに時間がかかった



....キスされてる...！




柔らかい唇が当たっている


その事実にあたふたしているうちに


生暖かいものが中に侵入して来た



まってこう言うときって、どうしたらいいの！？

息って吸っていいの！？



なんてくだらない事がだんだん遠のいて



何度も角度を変えてキスをしてくる神威に

頭の酸素を奪われる



神威の動きに合わせるので精一杯になっていた


頭が痺れ切ったところで開放された


『っ神威！』

顔が真っ赤に火照っててることはわかる

手で顔を隠していきなりしてきた本人を問いただす



「ごめんごめん。とまんなかった」


『とまんなかったじゃないよ！私初めてなのに！』

「じゃあファーストキスだね。嬉しいな」


話が噛み合わないいつものテンポになった


「これ以上先はもうちょっと待つ必要がありそうだね」


『当たり前だよ！』


顔はまだ戻らない


「じゃあ今日もいつかみたいに添い寝しようか」


ひょい

と軽々私を持ち上げた神威はデッキを後にする


『ちょっとまって！どこ行くの』


「添い寝だよ」


『おろしてよ！』

神威の腕の中で暴れる


「騒ぐとみんな起きるよ。」

うっ


「そうそう、大人しくしてな」


たしかにいま誰かにこの状況を見られたら気まずすぎる



神威が連れてきたのもちろん神威の部屋

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